「おうご」と「おうごん」という言葉
今回は、前回が「ゴールデンウィーク(黄金週間)」に関する記事だったので、「おうごん」という言葉を集めようと思いましたが、予想以上に少なかったので「おうご」という言葉も一緒に集めてみました。
おうご
単語一覧
【朸】
《「おうこ」とも》物を担う棒。てんびん棒。和歌では多く「会ふ期 (ご) 」に掛けて用いる。
「人恋ふることを重荷とになひもて―なきこそわびしかりけれ」〈古今・雑体〉
引用元
この「朸」という言葉ですが、上記の「おうご」と「おうこ」以外にも「あふご」「おおご」「てんびんぼう」「もくめ」という訓読みがあるそうです。
【応護/擁護】
仏語。衆生の祈願に応じて、仏や菩薩 (ぼさつ) が守り助けること。
引用元
上記の説明によると、仏語の意味としては「応護」と「擁護」はどちらも同じ意味を持っているようです。
しかし「擁護」の場合、別の意味や「ようご」という読み方があるので、仏語として「おうご」を漢字表記する場合は、「応護」の方を使用した方がいいと思いました。
【押後/押伍】
戦陣のあとおさえ。しんがり。
引用元
私の調べた範囲ですが、上記の意味でよく使われている「おうご」の漢字表記は、「押後」よりも「押伍」のほうが多いようです。
【鶯語】
鶯 (うぐいす) の鳴き声。
引用元
この「鶯語」を使った例文について調べてみましたが、「鶯語」単体で使われるものは見当たりませんでした。
ですがその代わりに、「鴬語花舞」という春の情景を詠った四字熟語を知ることができたので、それはそれで良かったかなと思っています。
人名一覧
【応其】
1536-1608 織豊-江戸時代前期の僧。
天文(てんぶん)5年生まれ。真言宗。もと武士で38歳で遁世(とんせい),高野山で木食(もくじき)修行をつむ。天正(てんしょう)13年豊臣秀吉の高野山攻めに,一山を代表して和議をととのえ秀吉の信任をえる。京都方広寺,高野山の興山寺,金堂など多数の寺社を造営。連歌にもすぐれた。木食応其,興山上人と称される。慶長13年10月1日死去。73歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身。字(あざな)は順良。著作に「無言抄」。
【格言など】あだし世を廻りはてよと行く月のけふの入日の空にまかせん(辞世)
引用元
上記の説明にはありませんが、どうやらこの「応其」という人物は、和歌山県の橋本市と深い関係があるらしく、そこには彼の名前からとった「応其寺(應其寺)」や「応其小学校」という場所があるそうです。
その他の「おうご」
他にも苗字や地名などで使われている「おうご」という単語は以下の通りです。
- 淡河
- 淡川
- 応後
- 横後
- 應後
おうごん
【黄芩】
コガネバナの根。漢方で、解熱・嘔吐 (おうと) ・腹痛・下痢などに用いる。
引用元
この「黄芩」という言葉は、「おうごん」の他に「こうきん」という読み方もあるそうです。
ちなみに原料となっているコガネバナは、漢字では「黄金花」と書くそうです。
【黄金】
1 こがね。きん。「黄金の仏像」
2 金銭。貨幣。特に、大判の金貨。「黄金崇拝」
3 価値のある貴重なもの。「黄金の日々」「黄金の脚」
引用元
今回引用した説明文にはありませんが、この「黄金」という言葉は、人の苗字や糞の別名として使われているそうです。
また、読み方も上記の「おうごん」と「こがね」だけでなく、「きがね」「くがね」というのもあるそうです。
まとめ
今回は 「おうご」と「おうごん」という言葉をまとめてみました。
正直言って「おうごん」という言葉はもっとたくさんあると思ったのですが、予想以上に少なかったので少し残念でした。